特攻花(とっこうばな)

最近歩いていると、色々な方の家の前に花が咲いているのを目にします。
この間も娘と買い物に歩いて出かけ、その帰りに目を引く色鮮やかな綺麗な花を見つけたので、写真を撮ってみました。
なんという花か気になり、調べてみると、テンニンギクという花で別名が 「特攻花(とっこうばな)」。
第二次世界大戦中に鹿児島県知覧町から沖縄へ出撃する陸軍特攻隊の中継基地が喜界島にあり、ここから二度と戻らない決死の飛行に飛び立っていった。
夜明け前に出撃する特攻隊員に、島の女性がテンニンギクの花束を渡したため、特攻花と呼ばれているそうです。
受け取った隊員は「花も一緒に散るのはしのびない」と、花束を滑走路に残した。
その種が発芽し、現在も周囲には多くのテンニンギクが咲いている・・・という物語が戦後生まれたそうです。
花のひとつひとつにストーリーがあるんですね。

(鈴木)